チーム美らサンゴコラムvol.10【サンゴ】

はじめに
新型コロナウイルス感染症により亡くなられた方々にお悔やみを申し上げるとともに、罹患された方々に心よりお見舞い申し上げます。
2020年春、新型コロナウイルスの影響で本来実施予定でした植付けイベントが中止となったため、チーム美らサンゴ協賛企業一同より、海洋環境改善と新型コロナウイルス感染症の終息を祈念して、サンゴ植付けを現地関係者(恩納村漁協、沖縄DSラグーン)へ依頼して実施しました。
その様子を「チーム美らサンゴコラムvol.1【サンゴ植付け】」として、チーム美らサンゴに関する情報をコラム記事として複数回掲載することで、沖縄やサンゴの現状をお伝えしていきたい考えております。 チーム美らサンゴ協賛企業一同

(2021年追記)
2020年に引き続き2021年も春季植え付けイベントが全て中止となりました。コラム初回から約1年経過しますが、先が見えない情勢が続いていますね。そんな中ですが、サンゴに関する活動やその報告をさせていただきます。

 

チーム美らサンゴコラムvol.10【サンゴ】

はいさーい(^^)/
チーム美らサンゴの植付けイベント運営を担当させていただいております、沖縄ダイビングサービスLagoonの池野正一です。

第10回目のコラム記事は【サンゴ】についてお話しさせていただきます。
かなりザックリなタイトルですが、主にチームとして参加した「サンゴの日」の活動報告サンゴ産卵報告を合わせてご紹介します!

まずは「サンゴの日」から!こちらは活動参加いただいた沖縄チーム企業の皆様より写真やコメントをいただきご紹介します。

2021年3月5日 サンゴの日 ”恩納村 Save The Coral プロジェクト”※1 の朝は、前日の雨の影響が残り、肌寒い曇り空で雨粒が時折ぽつぽつと降っていました。でも、開会式が始まると太陽が顔を出し、グリーンベルトの会場に着くころには、すっかり沖縄らしい青空となっていました。まるで恩納村の大自然が活動を応援してくれているように感じました。昨年はコロナウイルス感染症拡大による影響で中止となりましたが、今年はしっかりと感染症対策を行うことで活動を再開する事が出来ました。

※1 ”恩納村 Save The Coral プロジェクト”とは恩納村役場主催の自然環境を守る取り組みです。詳細はこちらから(外部リンク)

チーム美らサンゴ

【 グリーンベルト活動 】

グリーンベルト(植生帯)とは裸地や畑の周辺などに、植物を帯状に植えることにより、雨水の流れを弱めたり、土粒子を捕捉して赤土等の流出を防ぐ対策方法の事です。

チーム美らサンゴのメンバーは、この活動にも参加しました。総勢80名が横一列に並んで、ベチバー(イネ科の植物)の苗320本を一斉に植え付けていきます。

チーム美らサンゴ チーム美らサンゴ チーム美らサンゴ

今年のグリーンベルトの活動は、例年とちょっと違っていました!

いつもは、ベチバーを植付けるだけでしたが、今回は植付けした 約500坪の畑一面 に花の種を蒔きました。1年を通して花が咲くように“コスモス、ヒマワリ、ヘアリーベッチ”の種を蒔きました。

チーム美らサンゴ

これは恩納村が新たな取り組みとして始めた“ハニー&コーラル プロジェクト”の一環として行われました。

農業の高齢化や後継者不足の問題から遊休地が増えていること赤土の流出問題、サンゴを守るために出来ること、さまざまな課題に取り組む中で、「遊休地の赤土流出を防ぎ、花を育てる」⇒「養蜂農家がハチミツを採る」⇒「ハチミツを売った資金でサンゴの苗を育てる」⇒「サンゴを守るため赤土の流出を防ぐ」といったサイクルを考えたそうです!

ベチバーの植付け後、あまりに海と空と種を蒔いた赤土のコントラストが美しくて、ちょっと感動の名場面を意識して記念撮影してしまいました!

チーム美らサンゴ

写真の足元に見える赤土にいっぱいの花が咲き、ミツバチが飛びまわっているころに再び恩納村を訪れてみたいと思います。

チーム美らサンゴ

実は、サンゴの日”恩納村 Save The Coral プロジェクト”に実施された活動は、これだけではありません。恩納村の各地でさまざまな活動が実施されていました。

【 サンゴの植え付け活動 】

真栄田漁港沖では、350本のサンゴ苗が植え付けされました。こちらは恩納村漁協とダイビング協会のプロ集団での活動でした。

【 ビーチクリーン活動 】

真栄田漁港周辺や久良波海岸では、ビーチクリーンが行われました。この活動には、チーム美らサンゴのメンバーも参加しました。総勢200名の参加者がゴミを拾い集め、2tトラック7台分のゴミを集積しました。
チーム美らサンゴチーム美らサンゴチーム美らサンゴチーム美らサンゴ

チーム美らサンゴチーム美らサンゴ

また少し離れた場所では、恩納村小学校3年生約40名が、近くの海岸でゴミ袋9個分のゴミを集積していました。
チーム美らサンゴ チーム美らサンゴ チーム美らサンゴ

沖縄県の海にもさまざまな漂流物が流されてきます。普段はきれいなイメージしかありませんが、地域の人々のビーチクリーン活動によって維持されています。最近はマイクロプラスチックの問題から、ペットボトルなどのプラスチックが悪者扱いされていますが、昔は空き缶がたくさん転がっていました。どんな容器にしても“ポイ捨て行為”は悪く、レジャーであってもゴミは持ち帰り、正しく分別して捨てることを心掛けていきましょう。

という形で、サンゴの日 ”恩納村 Save The Coral プロジェクト”に参加されたチーム企業メンバーのコメント、写真をご紹介しました。
このような活動をきっかけに自然に目を向け、現状を知ること、そして行動できる個人、企業が増えていく事で未来がより良くなると信じています!
『1人の100歩より、100人の1歩で世界は変わる』

 

続いてはサンゴの産卵情報です。
2021年サンゴ産卵最新情報

本来、2021年5月29日(土)にチーム美らサンゴのイベントとしてサンゴ産卵ナイトツアーを計画していましたが、残念ながらコロナウィルス感染拡大を理由に植え付けイベント同様に中止となってしまいました。
しかし、自然やサンゴにとってはコロナは関係ありません、その時が来れば今年もはじまります!イベント中止でも今年もサンゴの産卵を追ってきました!
まずは予想していた5月29日(土)の夜はというと・・・
産卵しました!!サンゴ畑でも多く養殖しているバランヤンネシというミドリイシ系です。

サンゴ産卵2021沖縄恩納村ラグーン

拡大写真↓↓触手の中央にある肌色の球体が卵(正確にはバンドルと呼ばれるカプセル)

サンゴ産卵2021沖縄恩納村ラグーン

無数の卵達はゆっくりと水面へ浮いていきます!サマースノーや宇宙を連想させられる神秘的な光景!

サンゴ産卵2021沖縄恩納村ラグーン

こちらはひび建て式養殖中の(親)サンゴ。チーム美らサンゴではこの親サンゴを割ったサンゴ片を苗作りや植付けしています。

サンゴ産卵2021沖縄恩納村ラグーン

そして最後はチーム美らサンゴのイベントで植え付けたサンゴ達の産卵!
このようにサンゴの植え付けにより①植え付けて増える、②植え付けたサンゴが産卵して増える、という2つの増え方があります。

サンゴ産卵2021沖縄恩納村ラグーン

コラムを全10回続けてきましたが、今回で一区切りとなります。ご覧いただきありがとうございました。
次は沖縄恩納村で皆様とお会い出来たらと思っています。

2021.06.21 池野正一(株式会社ラグーン)

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