豊かなサンゴの海の魅力をたくさんの人に伝えよう コーラルフォトコンテスト結果発表!
「メリーゴランド」
つねおさん
撮影場所:石垣島
見事なサンゴの根をもっと丸く撮影してみました。黄色いチョウショウウオがアクセントです。
ぐるっと回転した感じがおもしろい。水中写真としては斬新なアイディアだ。周りが青に統一されていて、効果的に被写体のサンゴを引き立てている。アクセントに置かれた黄色いチョウチョウオが、さらにスピード感を写真に与えている。少し残念に思われるのが、その魚の位置が中央部分から少しずれていると、構図に不安定感が生まれスピード感が、もっと増していたのでは。発想が優ったおもしろい写真。応募品の中でも、ひときわ目を引いた作品であった。
「てぃだの光浴びて」 kaotti1さん
撮影場所:宮古島 吉野海岸
潮が引いてちょっと暑そうな珊瑚。
でもてぃだ(太陽)の光浴びて輝いて見えました。
いつまでもこの珊瑚が元気でいてくれますように。
干潮で水面上に現れたサンゴ。太陽の光を浴びキラキラ輝き、生命の力強さを感じさせる1枚だ。水面に写るサンゴも山影の黒にうまく浮かび上がり、印象的に仕上がっている。画面左側の白い写り込みと黒い岩の部分をカットすれば、もっと絵が引き締まったと思います。
「そろそろ息つぎしよっかな?」 チルさん
撮影場所:渡嘉敷島
とかしくビーチのウミガメさん。
おなかに黄色のお魚を従えて悠々と泳いでました。
とかしくビーチのウミガメは人気者だ。よくモデルになっています。この写真は、カメの表情がとても良い。ピンと伸びた前足が動きを表している。タイトル通りに息苦しそうな表情が見てとれる。
「海人」 urumaさん
撮影場所:下地島
下地島でビーチシュノーケリングをしていると
数名の漁師が網をもってあらわれ群れで泳いでいた
カマスを追い込み漁で一網打尽にして行きました。
シュノーケリング中に突然現れた漁師の素早い仕事ぶりに、さぞ、びっくりされたでしょう。大漁で重そうに網を引いて泳ぐ漁師。その網から一匹だけ落ちそうなカマスがおもしろい。漁師の顔が見えないのが少し残念です。
「渚の情景」 モトゾウさん
撮影場所:下地島
毎年、下地島空港でタッチ&ゴー訓練を見るために下地島を訪れます。しかし年々飛行機の訓練が少なくなり寂しく感じます。いつの日か訓練が行われなくなり、この美しい海の上を飛行機が飛ばなくなる日が来たとしても、下地島で出会った素晴らしい思い出は永遠に色褪せないでしょう。
毎年、下地島を訪れているようで、島の撮影ポイントを知り尽くしていることでしょう。半水面で、効果的に海と島の景観が切り取られています。目を引きつけるのは、やはり、ビキニの女性の後ろ姿だ。いいアクセントになっています。さらに、飛ぶ飛行機が下地島だと思わせる。青空ならもっとインパクトがあったでしょう。
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1990年 沖縄タイムス社入社 20年余り写真部に配属。
ダイビングと水中写真を始めて約30年。取材を通して沖縄の海を記録してきた。
皆さん1人1人が沖縄を楽しんでいることが、応募作品1点1点に見て取れました。部門で見ると、「サンゴ」「サンゴ礁の生き物」は、ダイビングで日頃から撮影されているのか、マクロ系など良い写真が多くありました。また、同様に「海辺の風景」もきれいな写真がいっぱいでした。どれも、甲乙付けがたくかなり迷ってしましました。
今年は全国的猛暑で、沖縄の海も海水温上昇でサンゴの白化が起こりました。さいわいにも世界的に発生した1998年よりはひどくなく、順調に回復しているようです。コンテストの写真を通して、1人でも多くの人が、環境を考えるきっかけとなればと思います。「美ら海」あってこその沖縄ですから。大切にしたいですね。
- 元モーニング娘。第4期メンバー。2009年にCカードを取得し、美しい海を守っていくことの大切さを伝えたいと思い、2012年よりチーム美らサンゴの活動に参加している。
今回初めて特別審査員をやらせていただきましたが、色々な視点から写真が撮られていて、沖縄の様々な魅力を再認識できました。
沢山のご応募ありがとうございました!
サザナミフグが笑いかけてくるような写真に一目で気に入りました。私も水中写真を撮るのですが、魚の正面のカットはすごく難しいですよね。これからも見る人を楽しませるような写真にチャレンジしてください。