沖縄本島の恩納村海域です。かつてこの辺り一帯は、目を見張るほどのすばらしいサンゴ礁の海でした。しかし、オニヒトデの食害や海水温の上昇は、この海域のサンゴ礁にも壊滅的な打撃を与えました。そうした事態にいち早く積極的に取り組み始めた恩納村漁協の指導を受けながら、チームは活動をしています。
エダコモンサンゴ、ショウガサンゴ、チビアザミサンゴ、ホソエダミドリイシ、ヒメマツミドリイシ、ハナヤサイサンゴなどです。サンゴの種類や植え付け時期などによって、成長するスピードが異なるため、その時々で植え付ける種類を変えています。単一種のサンゴを成長させるのではなく、かつてのサンゴ礁のバランスを取り戻すことを目標としています。
植え付け用のサンゴの苗は、恩納村漁協が、恩納村の海域に生息するサンゴをドナーとして採取し、陸上施設で養殖したものを植え付け用に適した大きさにして準備しています。採捕は、沖縄県漁業調整規則に基づき、特別採捕許可を得て行いました。
サンゴの苗は、植え付けた岩ごとに成長が管理されています。アルファベットの記号を付けたプレートを目印に、定期的に苗の生存個体数を確認しています。モニタリングは地元関係者にて行い、カゴに付着した藻の除去やオニヒトデ駆除なども実施しています。

陸上では、模型を使ってダイビングインストラクターが植え付け方法の見本を示します。大まかな流れは次の4ステップです。①植え付け場所周辺の海藻をブラシで取る → ②サンゴの苗が乗った基盤をボルトが付けられた岩に固定する → ③外敵から守るカゴをかぶせる → ④カゴに目印となるシリアルナンバーをつける。→ 完成!
植え付けをする場所は、穏やかなリーフ内、水深3~5mほどのところです。サンゴにはなるべく手を触れないように気をつけながら、陸上でのリハーサルどおりに植え付け作業をします。手先の細かい作業ですが、ダイビングインストラクターが側でサポートをするので、ダイビング初心者のかたでもご参加いただけます。
参加者には「サンゴの植え付け証明書」を発行します。この証明書には、植え付けたサンゴの苗に付けた番号札がわかるようになっています。このカードを持っていれば再訪時、ご自身が植え付けたサンゴを観察しに行くこともできます。

恩納村漁協の養殖場を見学し、実際に水槽で生育されているサンゴを観察します。どんな環境でサンゴの植え付けが行われているのかを知ったら、実際にサンゴ苗を作りましょう。台座にワイヤー等で苗を固定して、番号札を付けます。
万座湾内に、海中展望船で向かいます。海中展望室から、身体を濡らさずに海の中の様子が伺えます。ダイバーの手によって植え付けられたサンゴが成長した姿や、サンゴに集まるカラフルな魚たちが目を楽しませてくれます。
ダイバーが植え付けている海域(水深は約3~5m)で、水面からその様子を観察します。インストラクターの指導のもと、マスク・フィン・スノーケルを着用するので、初めての方でもスムーズに海に入って、水中世界を楽しめます。


